「漠然とした夢」から自身の志望業界・職種を絞り込むことができないあなたへ

「漠然とした夢」から自身の志望業界・職種を絞り込むことができないあなたへ

こんにちは!

株式会社グローバル・パートナーズ・テクノロジー(以下GPTech)新卒8期生の中村です。

就活生の中には「国際的に活躍したい」や「地域の活性化に貢献したい」といった漠然とした夢はもっているものの、どんな業種・職種に就けば良いのかが分からないという人も多いのではないでしょうか。

また、なんとなく方向性が見えているのに、志望する企業の選考がうまく進まない、ということもあるかと思います。

この記事では、「国際協力に携わりたい」と考えていた私がどのようにしてITコンサルタント、そしてGPTechに辿り着いたのかについてお話いたします。

「やりたいことはあるのに、自分自身の志望業界・職種が定まらない」と感じている方の参考となれば幸いです。

分かりやすい選択肢ばかりを見ていた就活前半

はじめに私の就活時のことについてお話しさせてください。

私自身は、もともと海外旅行や異文化に触れる機会が多く、幼い頃から「海外好き」な子どもでした。

また、大学時代にネパールで教育ボランティアに参加したことがきっかけとなり、将来は「途上国の発展に貢献したい」「国際協力に携わりたい」と漠然と思うようになりました。

この想いを軸に就職活動を始めた私は、就活初期の頃、ODA事業を担う独立行政法人や商社といった、「途上国」というキーワードを聞けば誰もがすぐに思いつくような選択肢を志望していました。

しかし、選考はなかなかうまく進まず、一次選考で止まってしまうことも多くありました。

選考が上手くいかない原因を振り返ってみると、自分が絞った特定の業界、企業の研究ばかりに力を入れ、自分の夢や自分自身については十分に分析をしないまま選考に臨んでいたことに気が付きました。

つまり、自分のやりたいことを掘り下げ、それを実現できる会社を探すのではなく、先に会社を決めて、その中でやりたいことを見つけようとしていたため、自分の実現したい夢が曖昧なまま就職活動を進めてしまっていたのです。

このことに気が付いて以降「会社選び→自分の夢の具体化」ではなく、「自分の夢の具体化→会社探し」という逆の思考回路で就職活動を進めるべきなのではないか、と考えるようになり、自己分析をやり直すことにしました。

自身の夢が明確となった就活中盤

就活の中盤で、「まずはやりたいことを深める必要がある」と気が付いた私は、改めて「国際協力」という夢を具体化することにしました。

そこで取り組んだのが、「なぜ自分はその夢をもつようになったのか」という萌芽を丁寧に掘り下げることでした。自分の心が動いた瞬間を整理していけば、関心の軸が具体的に見えてくると考えたからです。

ここで、私がどのように自分の原点を掘り下げていったのかをお話しします。

冒頭に軽く触れましたが、私が国際協力に関心を持つようになったきっかけは、ネパールの学校での滞在経験でした。しかし就活前半は、その経験のどの部分が自分の想いと結びついているのか整理できておらず、結果的に「国際協力」という夢が漠然としたままでした。

そこで、現地での出来事の中でも特に心を動かされたエピソードを振り返り、その時に何を感じたのかを言語化することから始めました。

まず、私にとって最も印象に残ったのは、「お父さんと会ったことがない子どもたち」と過ごした時間でした。ネパールでは2025年現在、人口の20%以上が海外で働いているといわれています。

この情報は事前に知識として理解していたものの、実際に現地で、生徒たちの家族や親戚の多くが国外で働いているという現実を目の当たりにし、国内に働き手がいないために産業が発展していない状況を“体感”したときの衝撃は今も鮮明に残っています。

このとき私の中に生まれた感情は二つあり、いずれもファーストキャリアを考える上で重要な手がかりになりました。

一つ目は、「今の自分には何もできない」という無力感です。現地で雇用を生み出すために会社を立ち上げる力も、子どもたちに何かを教えられる専門的なスキルも現在の私にはありません。

現地の人々の生活に直接変化をもたらすことができず、ただ同情することしかできない、その現実に悔しさを感じました。

二つ目は、「途上国が他国に依存せず、自立的に発展していくことの大切さ」への気づきです。

これらの感情は、現地で確かに感じたものでしたが、就職活動を進めるうちにいつの間にか意識の奥に埋もれていました。

そこで改めてこの二つの想いを軸に、自分が本当に挑戦したいことを考え直しました。

まず、一つ目の無力感に関しては、「自分に専門性を身につけ、組織に依存せずに価値を生み出せる人になりたい」という想いが生まれました。特に、教育・医療・行政・インフラなど幅広い分野に関わることのできるIT分野に強い関心を抱きました。

二つ目の気づきについては、「企業や組織の成長を支援するコンサルタント」という仕事であれば、現地で感じた課題に自分なりの形で挑戦できるのではないかと考えました。

こうして自己分析を深めた結果、

  1. ITという専門性を持ちたい
  2. 組織や社会の自立的な発展に貢献したい

という二つの軸が生まれ、「国際協力に携わりたい」という夢と「ITコンサルタント」というキャリアが自然につながりました。

このように、私の場合は、業界・企業研究の前に「やりたいこと」を深めたことで、思いがけない道が見えてきました。

また、その際には「なぜその夢をもつようになったのか」という原点を感情の動きに注目して掘り下げていくことで、自分の挑戦したいことが明確になっていったのです。

GPTechに入社を決めた就活終盤

「自分の夢の具体化→会社選び」の矢印で就職活動をやり直すことにし、出発点である自分の価値観を整理することができました。

ここでは、矢印の先の「会社選び」、つまりGPTechに入社を決めた理由についてお話しします。

先ほどお伝えした通り、私には①ITという専門性を持ちたい②企業や組織の自立的な発展に貢献したい、という想いがありました。そのうえで、GPTechを選んだ理由は以下の二点です。

  • 小規模の会社であることから経営者や経験豊富な方々の近くで働けること
  • 企業の目指す方向性に共感できること

一点目に関しては、いち早く専門性を身につけ、国際協力に携わることのできる人材に成長したい、と考えていたためです。

二点目は、クライアントが自走できる発注体制を構築する、というGPTechのあり方が、自分の実現したい「企業や組織の自立的な発展」とガッチリと合致していたためです。このような経緯でGPTechへの入社を決めました。

また、最終的に入社の決め手となったのは、選考を通じて出会った先輩社員の方々が、一人ひとり真摯に私自身と向き合ってくださったことです。

私の夢はGPTechで直接的に実現できるものではないにもかかわらず、「どのような方向に進めば良いか」「夢の実現に向けてGPTechでどのようなキャリアの可能性があるか」を一緒に考えてくださいました。

特に印象的だったのは、「途上国支援」という自分と共通する想いを持つ先輩社員とお話しする機会をいただいたことです。

入社後5年間の経験の中で、入社前に抱いていた夢がどのように変化したのか、また、培ったスキルを活かして現在どのように途上国支援に携わっているのかを伺い、GPTechでの経験が夢の実現に確かにつながっていることを実感しました。

※私と同じく「途上国支援」を志してGPTechに入社した先輩社員の記事は以下から確認できます。

選考を通じて、GPTechであれば自分の将来について思考停止することなく、常に夢をブラッシュアップしながら挑戦を続けていける——そう確信することができました。

さいごに

「やりたいこと」がなんとなくある就活生ほど、最初から業界や職種を絞ってしまいがちです。その結果、限られた選択肢の中から会社を選ぶ“型にはまった就活”をしてしまい、気が付けば自分の夢や価値観が曖昧なまま内定を決めてしまうこともあります。

そんな方へ、ここで私が伝えたいことは次の二つです。

会社から考えるのではなく、「やりたいこと」から考えてみること一見遠回りに見えるかもしれませんが、結果的に自分の納得できるキャリア選択につながっていきます。

自分の軸を掘り下げるときにつまずいてしまったら、「自分の想い、夢の原点」を思い返し、その時に抱いた感情も含め、深めていくこと。やりたいことの本質が見えてくるかもしれません。

最後になりますが、就職活動は会社に内定するための期間ではなく、今までの自分を振り返り、将来とじっくり向き合う時間だと考えています。時に迷いや不安を感じることもあるかもしれませんが、深く自分を掘り下げ、心の中に生まれた萌芽を大切に、進む道を考えていただければ幸いです。

採用に関するご質問やご相談

GPTechでは中途採用および新卒採用を募集しています。
詳しい募集内容や選考の流れなど、お気軽にお問合せください。また、Web会議等での会社説明や社員(ITコンサルタント)との面談についても、ご希望に応じて承っています。

※お問合せ日から1~2営業日中に、ご入力いただいたメールアドレス宛てに折り返しご返信いたします。