途上国支援のためにITコンサルタントを選んだ理由

途上国支援のためにITコンサルタントを選んだ理由

こんにちは、GPTech3期生21卒内定者の関です。ご覧いただきありがとうございます。

この記事では、私が就職活動を通して学んだ「やりたいことを実現するための手段やルートはひとつではない」ということをお伝えしたいと思います。

元々国際協力関係に関心を持っていた私が、なぜ大学卒業後のキャリアとして国際協力の王道ルートである開発コンサルタントやNGOではなく、ITコンサルティング企業であるグローバル・パートナーズ・テクノロジー(以下、GPTech)を選んだか、上記の考えに至った背景と理由をご紹介します。

自己紹介

改めまして、GPTech内定者の関孝善(セキタカヨシ)です。記事を書いている2020年5月現在は韓国ソウル市にある慶煕(キョンヒ)大学校に在籍しており、貿易学を専攻しています。

慶煕大学校という大学を初めて聞いた方は多いと思います。

韓国の大学事情について簡単に説明すると、韓国の大学は日本と比べて少々特殊で、俗にいう「ストレート卒業」を重視する考えはありません。というのも、徴兵制がある韓国では兵役による休学等で同一学年でも年齢差が生じることが一般的なため、学生は「一期生」「二期生」ではなく、「学番」(「○○年」に入学した人)という独特の呼び方をします。

※例えば私の場合は2016年に入学したため、16(イチロク)になります。

そのため一つの授業を受講する生徒の年齢も様々で、入学年度が7年上の先輩や軍服を着た友人達と机を並べて授業を受けることもあります。また、私を含め外国人留学生も多く、年齢や国籍が多様な環境で大学生活を楽しんでいます。

開発コンサルタントは目的か手段か

私は、高校生の頃フィリピンに2か月間滞在した経験をきっかけに、将来、国際協力(国際開発、開発援助等)の分野で働きたいと考えるようになりました。そこで大学の専攻を貿易学に決め、大学での勉強と並行してKOICA(韓国国際協力団、日本でいうJIC)の関連資格の取得や、英語の勉強を進めました。

ところで、国際協力分野における大学卒業後のオーソドックスなキャリアは、①開発コンサルタント(※)または関連する民間企業、②JICA、③国際協力を研究する大学院への進学というものです。

※開発コンサルタント:JICA等の団体が募集する国際協力案件を受注し、現地のNGO等と協力して実行する民間のコンサルタント。舞台に例えれば、JICAは監督であり開発コンサルタントやNGOは俳優にあたる。

そのため、私も例にもれず、就職活動をしていた当初は①の開発コンサルタントに関連する企業群を第一志望として動いており、開発コンサルタンティング企業が参加する合同説明会や個別説明会、ECFA(一社 海外コンサルタンツ協会)が主催するセミナーへの参加やOB訪問等の実施など、開発コンサルタントになるための“王道 ” をなぞるように就職活動をしていました。

今振り返れば、開発コンサルタントに就くことは「国際協力」という目的を達成する手段のひとつに過ぎないのに、それ自体が目的となっていたように思います。

「王道」以外の選択肢の発見

就職活動の当初から途中まで開発コンサルタント一本を志望していた私ですが、目的と手段のくい違いによる違和感が大きくなってきたことから、一旦立ち止まって整理することにしました。

そもそも、国際協力のアプローチは一つではありません。公的または民間を問わず、現状でも様々な分野において多様なアプローチが存在します。

例えば、民主化を目的とした選挙制度の導入プロジェクトもあれば、利便性向上を目的とした電子投票システム導入プロジェクトもあります。また、未だなお課題の多い医療分野では、医療用車両の寄付やドローンによる輸血運輸といった試みもあります。

その中でも私は特に、中小企業の復興という分野に惹かれていました。

そこから、「なぜ中小企業なのか」「どうやればできるのか」といった問いを立て答えを整理していく中で、ようやく「王道」以外の選択肢を見つけ、経営とITに精通するGPTechに辿りつくことになりました。

企業選びの軸にカチッとはまったGPTech

立ち止まって整理したことによる私の心境の一番大きな変化は、「大学卒業直後から途上国支援を目指す必要はない」という考えを強く持ったことです。

「途上国の人々の助けになる」と「途上国で働くこと」は同義ではありません。そのため、まずは将来的に途上国支援で役立つようなスキルを身につけ、その後より直接的な途上国支援の道に進もうと考えるようになりました。

そのような心境の変化から、就職活動における企業選びの軸も以下の3点に整理されました。

①経営とITに精通した企業であること
②スピード感(裁量権)のあること
③経営者に近い位置で働けること

特に②と③に関しては、自分が早く一人前になって国際協力の分野に踏み込んでいきたいという意図を込めたものです。その結果、大規模ではなく小規模の企業を選び、SIerではなくITコンサルタントを志望することになりました。

より早い段階から様々なことに挑戦したい
その考えから、最終的にGPTechに入社することを決めました。
ITコンサルタントを志望する他の学生と比較してかなりユニークな判断軸だったにもかかわらず、それら全てを打ち明けた上で採用していただいたことにはとても感謝しています。

まとめ

私の就職活動を通して、改めて皆さんに伝えたいことは「やりたいことを実現するための手段やルートは、ひとつではない」ことです。

私は途中で方針変更を行ったため、当初の志望とかなり異なる業界、職種を選ぶことになりましたが、それが「王道」である必要はないと考えます。自分なりの道が見えてさえいれば、それは誰が何と言おうと正しく、価値のある選択肢ではないでしょうか。

最後に、この記事を読んでくださった皆さんがGPTechに興味を持ち、その検討材料として少しでも参考になれば幸いです。
お読みいただきありがとうございました。

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