公共領域でCIO補佐官スタッフを務めるGPTech社員の1日

公共領域でCIO補佐官スタッフを務めるGPTech社員の1日

はじめに

こんにちは。GPTech新卒6期生の宮です。

今回は、公共領域のプロジェクトを担当している伊豆さんへ「GPTech社員の働き方」をテーマに、公共領域におけるITガバナンス強化支援の業務内容や、実際に働いて感じたことについてインタビューをしました。

伊豆さんの過去の紹介記事は以下です。
“安定した”自分になるための逆算思考

本記事では、伊豆さんの働き方やGPTechで得られる経験について書いています。

「GPTechが公共領域で何をしているか分からない」「入社後にどのような業務をするのかイメージが湧かない」といった疑問を持つ方の参考になれば幸いです。

GPTechは公共領域で何をしているか

ー本日はよろしくお願いいたします。
早速ですが、GPTechは公共領域でどのようなことをしているのでしょうか。

(伊豆)
こちらこそよろしくお願いいたします。

GPTechは公共領域で、官公庁や独立行政法人、自治体などの公共機関へ向けて、ITマネジメント支援とITガバナンス強化の支援をしています。

具体的にITマネジメント支援では、個別システムの導入/刷新の支援をしており、ITガバナンス強化の支援では、組織の目標達成に向け、組織の情報システムに係るガバナンスのレベルを成熟させるための支援をしています。

ーありがとうございます。現在はどのようなプロジェクトを担当しているのでしょうか。

(伊豆)
現在は、4つのプロジェクト(+社内の情報システム課)にアサインされており、メインとしているのはITガバナンス強化の支援に関するプロジェクトですね。

ーITガバナンス強化の支援に関するプロジェクトでは、どのようなことをしているのでしょうか。

(伊豆)
CIO補佐官を務めるプロジェクトリーダーのサポートという役割で、組織のITガバナンス強化に繋がる様々な業務をしています。現在のプロジェクトでは、主に「情報システム台帳の整備」「情報システム予算の管理」「情報システム調達の管理」の3つを実施しています。

ー伊豆さんがやられている3つの業務について具体的に伺っても良いでしょうか。

(伊豆)
公共機関では、PMO(Portfolio Management Office)と呼ばれる「組織内のIT施策に関する全体管理の機能を担う組織」がITガバナンスの中核にあることが望ましいとされています。

IT施策に関する全体管理をするうえで、「組織にどのような情報システムがあるか」や「情報システムに係る予算・調達をどのように行っているか」といった情報を一元化することが最初のステップでは必要です。

そのため、組織内のシステムを把握する「情報システム台帳の整備」、情報システム予算・調達を最適化する「情報システム予算の管理」「情報システム調達の管理」の3つを実施しているという形となります。

1日のスケジュール例

ー1日のスケジュールについて伺ってもよろしいでしょうか。

(伊豆)
はい。私の1日のスケジュールは下記のようになります。

ー以下、業務に関しての質問です。
 情報システム予算の管理や、情報システム調達の管理をする背景はあるのでしょうか。

(伊豆)
組織内で情報システムを新しく導入する際、適正な予算感で、適正な要件を揃えた調達を実現するために実施されています。

例えば、情報システム予算を審査する部門は、情報システムに関する知見がほとんどありません。

そのため、予算の適切な審査方法が分からず、過去の実績や相見積の結果を参照して予算審査をするため、情報システムに掛かる予算を適正な金額で算出できない場合が多々あります。

また、情報システムに関する知見のない職員が調達仕様書を作成した場合、欲しい機能を羅列しただけの調達仕様書になってしまったり、情報セキュリティ要件が著しく不足することなどが懸念されます。

このようなことがあるため、適正に情報システムを導入できる体制を築くための支援業務を、GPTechが実施している形となります。

ーありがとうございます。IT施策に関する全体管理をするうえで情報一元化をする必要がある、とのことですが、それらを実現した後はどのようなことをするのでしょうか。

(伊豆)
そのあとは、情報システムのライフサイクル全体に関するプロジェクト監理や、情報システム横断的な戦略・計画の策定を実施していきます。

伊豆さんが感じるやりがい

ー普段の業務について伺ったのですが、次は伊豆さんが働いて感じるやりがいについて聞かせてください。

特に、ITマネジメント支援とITガバナンス強化の支援、どちらも経験して感じるやりがいや、比較しての差異はあるのでしょうか。

(伊豆)
クライアントへの貢献という観点と、業務の難易度という観点からそれぞれあります。

①クライアントへの貢献
ITマネジメント支援では、これまで非効率だった業務を改善してクライアントに喜んでもらえたときにやりがいを感じます。

一方、ITガバナンス強化の支援では、個別の部署やシステムではなく、IT投資を最大化させるうえで必要な体制・仕組みを構築するといった、組織のIT体制を強化するための支援を提供しています。

クライアント組織のIT体制を強化することは、システム会社・コンサルティング会社への丸投げを防ぐための組織づくりに繋がるため、GPTechが掲げる「発注体制の強化」を体現出来ていると感じています。

②業務の難易度
ITマネジメント支援では、これまで知見のない業務やシステムを理解し、自身より何倍もその業務に精通しているクライアントに対して提案をするため、知識の深さが求められます。

また、対象の業務やシステムが違うと、必要な知識も異なるため、案件ごとに深い知識の習得が必要な点は、大変であると同時にやりがいを感じる部分ではあります。

一方、ITガバナンス強化の支援では、組織ごとにITガバナンスのレベルや体制、ルールなどが異なるため、組織の状況や特性に応じて、ITガバナンスの向上に「何が必要で何から着手すべきか」を考えることが難しいです。

しかし、組織の視点から、情報システム予算・調達の最適化を考える経験が積めるため、非常にやりがいを感じています。

ーITマネジメント支援とITガバナンス強化の支援、両方を経験してみてのメリットはありましたか。

(伊豆)
ITマネジメント支援の経験があるからこそ、個別調達での課題や現場の声を踏まえたうえで、ITガバナンス向上の検討ができますし、ITガバナンス強化の支援を経験したからこそ、より高い視点から個別調達の支援ができています。

このように、両方を経験したからこそ、個々の支援業務を実施する際の質が高まったと感じています。

ー最後に、伊豆さんが将来目指していることを伺ってもよろしいでしょうか。

(伊豆)
あまり具体的なゴールは決まっていないですが、選択肢の1つとして、地元・千葉の自治体のCIO補佐官を目指しています。

そもそもGPTechに入社を決めた背景として、自営業をしている父の会社でシステム導入の失敗があったことで、日本のIT発注に課題感を抱いたことがあります。

私自身、特に地元愛が強いということもあり、千葉の中小企業や自治体の「発注体制の強化」を図ることで、父の会社のようなことが起こらないようにしたいと考えています。

ー自身の原体験から、今の仕事に打ち込んでいるのですね。大変勉強になるお話でした。インタビューはこれで以上です。本日は、お忙しい中ありがとうございました!

(伊豆)
こちらこそありがとうございました!

最後に

インタビューをする前は、GPTechは公共領域でなにをやっているのだろう?CIO補佐官を担当している社員はどのような業務をしているのだろう?という疑問をもっていました。

今回のインタビューを通じて、それら2つの疑問を解消することができたと感じています。私のような疑問を持っている方が、この記事を読んで疑問を解消することが出来たら幸いです。

採用に関するご質問やご相談

GPTechでは中途採用および新卒採用を募集しています。
詳しい募集内容や選考の流れなど、お気軽にお問合せください。また、Web会議等での会社説明や社員(ITコンサルタント)との面談についても、ご希望に応じて承っています。

※お問合せ日から1~2営業日中に、ご入力いただいたメールアドレス宛てに折り返しご返信いたします。