事業会社からCIOを目指した自分が、GPTechに入社を決めた経緯について

事業会社からCIOを目指した自分が、GPTechに入社を決めた経緯について

はじめに

はじめまして、2025年6月にGPTechへ中途入社した大野です。

実は私は、クライアントとしてGPTechと共に働いた経験を持つ、社内でも珍しい存在です。

みなさんは、自身のキャリアパスに課題や限界を感じたことはありませんか?

40代半ばでキャリアパスに課題や限界を感じていた私が、自身の可能性を信じ、転職を決断してGPTechへ入社するまでの経緯をお話しします。

事業会社のIT部門で働く中で、組織のキャリアパスや人生のキャリアデザインの実現において課題を感じている方の参考になれば幸いです。

これまでの経歴

大学卒業後、私はIT企業でSEとして約5年間勤務しました。主にOracleなどのデータベースを中心に、要件定義からテスト工程まで、一連の開発フェーズを経験しました。

データベースエンジニアとしての経験を積んだ後、よりビジネス領域の知見を深めたいという思いから、大手航空会社と資本関係にある中堅航空会社(以降、提携航空会社)に転職をしました。

入社後は、情報システム部門にて約6年間、主にITインフラの運用・保守やIT統制に関わる整備(ガイドライン作成)、ネットワークシステムの見直し、ビジネス部門からのIT活用に関する相談対応など、事業会社の情報システム業務に幅広く携わりました。

その後は、マーケティング部門に異動し、より顧客視点が求められるマーケターとしてデジタルマーケティングの領域を中心に日々の業務に奮闘していました。

自身のキャリアパスへの課題感

こうしてキャリアを歩んできた中で、私は将来的にCIO(最高情報責任者)になることを強く意識するようになりました。

その背景には、ITやマーケティングの知見を活かしたいという思いに加えて、提携航空会社特有の構造的な課題を目の当たりにしてきた経験があります。

提携航空会社では、親会社からの定期的な出向により、CIOをはじめとする役員層が3~4年周期で交代します。その結果、組織方針やIT投資方針に一貫性が持てず、中長期的な視点での意思決定が困難となることが多くありました。

ITグランドデザインのような中長期戦略があれば別ですが、それを整備できている会社は限られています。

そのため、個別最適なシステム導入や、最悪の場合、IT投資が失敗に繋がるケースも見てきました。

こうした状況を踏まえ、私は「ITとビジネスを横断的に理解し、全体の観点を踏まえて実効性のあるIT投資をリードできるCIO人材になりたい」と考えるようになります。

しかし当時の環境では、CIO人材として成長できるような育成プログラムもロールモデルも存在せず、自身のビジョンを実現することが困難だと感じました。

加えて、日々の定常業務も多忙で、新たなテクノロジーや経営知識を学ぶ時間を確保するのも難しい状況でした。

このような状況から、「この環境で自分のビジョンは実現できるのか?」という疑問が、常に心の中にありました。

ロールモデルとの出会い

次第に「転職したほうがよいのではないか?」と漠然ながらも、環境を変える必要性を感じるようになりました。

そんなとき、社内のプロジェクトを通じてGPTechと出会いました。

プロジェクトで、私が関わっていたのはエンタープライズユニットのメンバーです。エンタープライズユニットは、前職のようなグループ会社の支援を主とするGPTechチームです。
※エンタープライズユニットの詳細については、下記の記事をご参照ください。

その中で、事業会社のIT部門出身であり、現在はGPTechのITコンサルタントとして活躍している方と出会い、私は衝撃を受けました。その方は、ITとビジネスをつなぐ橋渡し役として、経営層・事業部門・顧客の三者を繋ぎ、会社の成長を支える活動に取り組んでいました。

特に印象的だったのは、プロジェクト中に発生した問題への対応です。

一歩間違えば顧客を失いかねない状況の中で、リスクを背負いながらもクライアントに対して真摯に提言する姿に、私は深い感銘を受けました。

そのような姿は、私が目指すCIO像と重なっていました。

さらに、GPTech自体が「CIOアウトソーサー」というビジョンを掲げており、私の理想とも符合していることから、GPTechでITコンサルタントとして「ITとビジネスの両方の視点を持っている強みを、顧客の価値へと転換したい」と思うようになりました。

可能性を感じて転職を決断

GPTechとの出会いを経て、私は本格的に転職を考えるようになりました。

しかし、長年勤めてきた会社への愛着、共に働いてきた仲間への思い、そして「40代半ばでの転職」への不安など、葛藤も多くありました。

それでも最終的に転職を決断した理由は、大きく3つあります。

1つ目は、このままでは自身のビジョン実現が困難であると判断したためです。

先述の通り、前職ではCIOというキャリアを描くための道筋や時間を確保することが難しく、環境を変える必要があると考えました。GPTechと出会い、担当者の方とも話を重ねる中で、自身のビジョン達成を実現できる環境と確信を持つことができました。

2つ目は、私自身が40代半ばであり、時間という資源の使い方を見直す必要性を強く感じたためです。40代は、人生の折り返し地点。体力や気力に余裕がある今だからこそ、日々のルーティンワークに追われるのではなく、将来に向けた成長の時間を確保すべきだと感じました。

3つ目は、なにより自分の可能性を強く信じていたことです。 情報システム部門で培ったシステム全般への知識、マーケターとして磨いた顧客理解とデータ分析のスキル、これらの経験が、必ずどこかで役立つはずだと信じていました。

さいごに

私はビジョンを実現するために転職という選択をしました。

多忙な日々は変わらないかもしれませんし、ITコンサルタントとして苦しい場面に遭遇することもあるかもしれません。

ただ、今は以前のような漠然とした不安はなく、自身の成長のため「やるべきことが明確になった」という感覚です。この記事が、ITに従事し自身のキャリアパスに悩んでいる方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

また、私のように40代から成長環境を求めてGPTechに転職をしたメンバーもいます。私の経験・思いに共感いただけた方は、下記の記事もご参照ください。

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