日本の労働の現状に危機感を覚えてGPTechに入社を決めるまで
こんにちは!
GPTech新卒4期生で、東北大学法学部出身の武田祥太郎です。
私は従来から「労働問題」に強い関心があり、当初は国の立場から問題を解決していきたいと考えていました。
この記事では、そこからITコンサルタントを目指すようになった理由 と、その中でGPTechを選んだ理由についてお話しします。
特に、「IT」や「コンサルティング」によって労働に関する課題(例えば 、諸外国と比較した際の日本の労働生産性の低さ、IT化の遅れなど)を解決したいと思っている学生の皆さんの参考になればと思います。
ITコンサルタントを目指した経緯・理由
私がITコンサルタントを目指した理由を結論から言うと、ITコンサルタントの業務とそこで得られる経験が、「誰もが自分らしく生きる」という 自分の理想の世界の実現に必要であると考えたからです。
私の日本社会に対する課題意識と理想の世界とは
突然ですが、あなたは「仕事」と言われたら、どんなイメージを抱くでしょうか?
「生きるために」「やりたいことを実現するために」・・・
人にはそれぞれの仕事をする目的があり、日々の時間を仕事に充てています。
私は人は基本的に2種類しか存在しないと考えます。それは「仕事によって直接的に自己実現を目指す人」と「間接的に自己実現を目指す人」です。
前者は、仕事によって社会貢献をし、理想の世界の実現を目指す、あるいは自分の理想像(仕事内容や地位など)を満たすために仕事を位置付ける人です。
後者は、仕事そのものに理想を置かず(家庭や趣味を重視するなど)、仕事によって得られる報酬をその実現のために充てる、あるいはその実現の前提として生活基盤を安定させるために仕事をする人です。
このように、直接的/間接的にかかわらず仕事は自己実現を目指す上でなくてはならないものであると、私は考えています。
一方で、先の質問をした時、こう感じる人もいたのではないでしょうか。
「仕事に対してあまりいいイメージがない」「やりがいもないし、大変なだけだろう」・・・
残念ながら、日本は仕事に対する満足度が世界35カ国中最下位、アジア太平洋地域での勤務先満足度、成長実感率が最下位など、世界的に見て仕事に対してネガティブな感情を持つ人が少なくないことがわかっています。
参照:Indeed「世界仕事満足度調査」(2016)、パーソル総合研究所「APAC就業実態・成長意識調査」(2019)
「仕事は自己実現を目指す上でなくてはならない」のに「日本は仕事に対するネガティブイメージが強い」・・・
まさに私はこの点に課題意識を感じており、これを解決することで「誰もが自分らしく生きる」という理想の世界を実現したいと考えています。
理想を実現するための手法を探す
さて、ここからは私がこの理想を実現するために、どのような思考を経てITコンサルタントを目指すに至ったかをお話しします。
私は日本の労働環境に問題があるからこそ、仕事に対して十分に満足できないのではないかという仮説を持っています。労働環境について、具体的には、日本は「時間」と「マンパワー」に依存していると考えています(本来は日本型雇用の問題点なども関わってくるのですが、今回は省略します)。
データとして、一般労働者の年間労働時間が2000時間から長年ほぼ変わっていないこと、一人当たり・時間当たりの労働生産性が主要7ヶ国で最下位であることなどが挙げられます。
参照:厚生労働省「我が国における過労死等の概要及び政府が過労死等の防止のために講じた施策の状況」(2019)、公益財団法人日本生産性本部「労働生産性の国際比較」(2020)
日本の時間とマンパワーに依存した労働環境を改善する、即ち、これらに依存せずに成果を出せる構造にすることで、労働生産性が向上し、それがやりがいや満足度の向上に繋がると私は考えています。
これは仕事によって自己実現をする大きな原動力になり得ます。あるいは仕事で出せる価値が増えることで、社会に大きな価値をもたらしたり、利益の増加が報酬の増加に繋がり、自己実現のためにより投資したりできるようになります。
これによって、誰もが自分らしく生きる世界の実現に大きく近づくことができると考えています。
もっとも、私は初めからこのように考えていたわけではなく、元々は国の立場から、法律や政策などによって労働環境を改善しようと考えていました。
長時間労働などの時間とマンパワーの依存に繋がる問題に対してルールを整備し、それに違反した企業を取り締まることで、企業は健全な環境になり、そこで働く人々の満足度も高まるだろう、と。
一方、そのようなルールを遵守できるよう、どのように現場の労働環境を変えていくかは、それぞれの企業に委ねられます。即ち、企業が正しく課題を認知し、正しく環境を変えることができなければ、国のルールに遵守することが困難になります。
その上、無理に遵守しようとすれば、そこで働く人々に負担が生じ、更にマンパワーに依存した環境になってしまいます。
このような環境は働く人が十分に満足できないと感じ、ルールを整備するだけでは、私の目指す世界は実現できないだろうと考えるようになりました。
何より、ルールを整備し違反企業を取り締まることは、心理学的にいう「外発的動機付け」であり、これでは内発的な動機を前提とする自己実現には繋がらないと感じたため、別の道を模索するようになりました。
そして、「企業が正しく課題を認知し、正しく環境を変える」ことによって、時間とマンパワーに依存しない環境を作ることができれば、上記のような懸念は解決し、そこで働く人の満足度ややりがいを高め、理想の世界を実現できると考えました。
これを、先の心理学的な意味合いも含め、「内発的な改革」と呼び、現時点で、将来私はこれを実行・支援していきたいと考えています。
具体的には、
・人材育成による能力の向上、仕事に対する意識改善などの「人の改革」
・組織内での役割の明確化、多様な働き方の実現などの「組織の改革」
・ITや経営戦略などによって仕事上の非効率を減らす「仕事の改革」
を、企業の課題に合わせて行なっていきたいと考えています。
その上で、ファーストキャリアとして私が行いたいと考えたのが、「仕事の改革」です。
なぜなら、改革の対象となる仕事そのもの、そしてそこに内在する課題は業界・企業によって大きく異なるからです。その個々に対応できるよう、ファーストキャリアで経験を積んでいきたいと考えました。
業界と就職活動の軸を検討する
以上のことを考慮して、就職活動の軸を2つ設定し、志望業界を絞りました。
「個々の企業の労働現場における課題解決を行うこと」「課題発見力と課題解決力を鍛えられること」という軸から、顧客の課題を発見し解決するというビジネスモデルである、コンサルティング業を志望しました。
更に、コンサルティング業の中でも、仕事の改革と密接に関わること、時間とマンパワーに依存した環境を改善できること、後述するITの側面での課題解決に寄与できることから、ITコンサルティング業界を志望しました。
就職活動の軸としては、以上のことに加え、「業界を限定していないこと」「規模の小さな会社であること(組織の拡大フェーズの中で有効な組織体や政策を知るため)」を重視していました。
ITコンサルティング業界の中でGPTechを選んだ理由
先述した就職活動の軸を踏まえて、ITコンサルティング業界を中心に企業を探す中で、就活エージェントから紹介してもらったのがGPTechでした。
その時点では他企業の選考も継続していましたが、最終的には以下の2つの理由から、GPTechへの入社を決めました。
1. 自身の就職活動の軸を満たすから。
2. ITの側面での企業の課題を本質的に解決できる事業であるから。
1. 自身の就職活動の軸を満たす
「1-3. 業界と就職活動の軸の検討」の章で示した就職活動の軸「個々の企業の労働現場における課題解決を行うこと」「課題発見力と課題解決力を鍛えられること」について、GPTechは全て満たしています。
特に、顧客企業に徹底的に寄り添うビジネスモデルだからこそ、ステークホルダー間(ITコンサルティング会社とシステム開発会社)の利害関係を排除し、適正な関係性を築くことで、個々の企業の課題を正確に発見し、解決することに注力できると考えました。
GPTechのビジネスモデルに関して詳細に説明している記事はこちらです。
2. ITの側面での企業の課題を本質的に解決できる事業である
「ITの側面での企業の課題」とは、「2025年の崖」に代表される、日本のIT化の遅れが、あらゆる企業に大きな影響を及ぼすというものです。
参照:経済産業省「DXレポート~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~」(2018)
また、GPTechに出会い、「システム開発プロジェクトの約5割が失敗」という「仕事」の課題があることを知り、GPTechではまさにそのような課題を独自のビジネスモデルで解決しようと事業を展開しています。
他にも、IT人材の不足などの「人」の課題に対しては、GPTechはシステムを発注する企業の主体性を強化できるよう、最適な関わり方を追求しています。
さらに、CIO配置率の低さなどの「組織」の課題を抱えている企業に対して、GPTechのCIOアウトソーシングというビジネスモデルはとても影響力のあるものだと感じました。
以上の2点が、ITコンサルティング業界の中でGPTechを選んだ理由です。
最後に
先にお伝えした通り、私は、仕事は自己実現を目指す上でなくてはならないものだと考えています。
仕事を通じてどんな世界を作りたいのか。
どんな自分になりたいのか。
どんな人生にしたいのか。
私は「誰もが自分らしく生きる世界」を作りたいです。その中で笑顔でいられる自分でいたいです。死ぬときに、その情景を走馬灯に見るような人生にしたいです。
その中にあなたの笑顔もあることを、心から願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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