情報工学を学んできた自分がプログラミングをしないGPTechを選んだ理由

情報工学を学んできた自分がプログラミングをしないGPTechを選んだ理由

こんにちは!GPTech3期生21卒内定者の杉本です。

私は高校を卒業して高専に進んだ後、熊本大学の工学部に編入して情報工学を専攻しました。大学卒業後は大学院に進み、アメリカ留学も経験しました。
そんな私が、なぜGPTechへの入社を決めたのかについてご紹介したいと思います。

GPTechを選んだ理由は3つあります。
①自分のやりたいことと出来ることが重なるITコンサルタントになれること②経営理念に共感したこと③プログラミングをしないことです。

自己紹介

はじめに私の経歴を紹介します。

私はもともと工業高校に通っていました。工業高校の生徒は卒業後就職する人がほとんどですが、私はさらに学びたいという想いから、高専(工業高等専門学校)に4年次編入をしました。

高専の卒業研究では「盲目者のための電子白杖の開発」を行い、複数の国際学会で発表するなど研究活動を精力的に行いました。それらの活動を通して研究の面白さに気付き、熊本大学工学部に3年次編入をしました。

熊本大学では、工学の研究だけでなく地方創生を行う学生団体への参加や、経営者と学生で哲学対話を行う団体の設立、教育学部のゼミで教育について学ぶなど、文系的な学びに惹かれ精力的に活動していました。

とりわけ、それまでの5年間理系の人間としか関わりがなかった私にとって、文系的な学びや活動は大きく視野が広がる体験でした。

大学入学当初は、大学卒業後すぐに就職するつもりでしたが、新しい世界を知ったことで学生の立場でもっと学びたいという想いが強くなりました。

そこで、ひとまず大学院に進学し、「就職したいときにはいつでも大学院を中退して就職する」というスタンスをとることで、得られる学びを最大化しようと試みました。そして大学院進学後すぐに休学し、アメリカへの留学も経験しました。

そして、大学院進学から1年経ったタイミングでGPTechと出会い、大学院を中退して就職するという道を選びました。

自分の強みを活かし将来の夢につながるITコンサルタント

GPTechを選んだ一つ目の理由は、ITコンサルタントという仕事に魅力を感じたためです。これまで自分が獲得してきた経験や学びを踏まえ、自分のなりたい姿(目的)に到達するために、「ITコンサルタント=これまでの経験で培った自分の強みを活かし、目的を最短経路で達成できる職業(手段)」だと考えました。

中小企業経営者に魅せられた経営の魅力

私は昔から哲学的な問題を考えることが好きな人間です。子供のころから、「人生にはどんな意味があるんだろう」と考えるような人間でした。その答えを見つけるために、大学入学後、哲学の勉強を本格的に始めましたが、納得する答えはすぐには見つかりませんでした。

そんな中、たまたま中小企業向けの経営コンサルタントの経営者の方とご縁があり、経営者向けの勉強会に参加させていただく機会がありました。そこで経営者の方々が刺激的なお話を生き生きと語る姿を見て、「この人たちは生を全うしている」と感じました。そして、いつしか自分も起業してみたいと思うようになっていました。

そこで起業するためには経営の知識が必要だと考え、志望職種を経営に関わることができるコンサルタント職に絞りました。

情報工学の知識が生かせるITコンサルタント

私は、高校からの7年間情報工学を専攻しており、主にロボットの制御やARを用いて視線を可視化する研究を行っていました。この7年間で培ったITに関する知識は私の強みだと考え、コンサルタント職の中でもITを専門とするITコンサルタントを目指すことにしました。

経営理念「システム発注の常識を変える」への共感

GPTechを選んだ二つ目の理由が、経営理念への共感です。ITコンサルタントを目指すことは決めましたが、ITコンサルタントの企業はたくさんあります。数多あるITコンサルタント企業の情報を集め検討を進める中で、GPTechの「システム発注の常識を変える」という経営理念は私の理念と重なりました

同年代に存在するITリテラシー格差

冒頭で私は高専から大学へ編入したと書きましたが、この記事を読んでいる皆さんは高専についてご存知でしょうか?

高専は5年制の工業系の学校であり、5年間を通して工業に特化して学びます。そのため周りの技術レベルは同世代よりも高く、ことプログラミングについてはほぼ全員が学び実践します。

一方、高専から編入した熊本大学は総合大学であり、文系の学生も多く所属しています。このように言うと語弊があるかもしれませんが、高専の基準で考えると、私の知っている限り文系の学生で“ITを活用できている人”はほとんど見当たりませんでした。同年代でもITリテラシーに差があること、そして熊本大学のような国公立の大学でも多くの学生が非効率なテクノロジーの使い方をしていることにショックを受けました。

教育におけるITリテラシー向上の試み

私が特に問題だと感じたのは、教員を志望する学生のITリテラシーのレベル感です。近年、小学校ではデジタルデバイスを用いた教育の導入やプログラミング教育が増えていますが、それにも関わらず、将来先生となるであろう学生のITリテラシーが低いことを目の当たりにし、危機感を覚えました。

このギャップを少しでも解消するために、教育学部の学生や現職の先生方を対象にICT教育について考えるイベントを開いたり、便利なITツールの紹介などを行いました。

経営理念への共感

これらのことから、GPTechのシステム発注の常識を変え、ITリテラシーの高いCIO人材を育てるという理念は私の課題意識や理念と重なるところがあり、GPTechを志望しました。

プログラミングは目的か手段か

ここまでで、私がGPTechを選んだ理由3つのうち2つを紹介しました。
とはいえ、ITコンサルタントに憧れ理念に共感したといっても、7年間情報工学を専攻しその過程でプログラミングを学んだにもかかわらず業務でプログラミングに携わることはほぼないGPTechを選んだことに、違和感をもった方もいるかも知れません。

しかし、私にとって業務でプログラミングを行わないことは大きなメリットでした。

プログラミングは手段

今現在も、趣味やアルバイトでプログラミングをすることはあります。しかし、それは単なる楽しみであったりや目の前のお金を稼ぐための手段でしかありません。

プログラミングは創造的な作業だと思われがちですが、見方を変えれば、仕様通りのシステムをただ作り続けるという非常に定型的な作業ともいえます。

私個人としては、仕事で行うプログラミングを創造的だと思えず、面白さを見い出せませんでした。それよりも、プログラミングはあくまで手段であり、大きな目標のために必要に応じて活用するという関わり方にしっくりくるものがあります。

とはいえ、情報工学を専攻してきたことが無駄になるとは考えていません。 今後、ITコンサルタントや将来起業する際にプログラミングスキルがあることは大きな強みになると考えています。

自身の成長領域はどこか

皆さんは成長曲線というものをご存知でしょうか?
成長曲線がどういうものかというと、習熟度(スキルの習得度合い)と時間の相関が描く下図のような曲線のことです。初めの頃はゼロからのスタートなので習得効率が高く、どんどんスキルが身についていきます。そして、スキルが習熟するにつれて習得の伸びは鈍くなっていきます。

私はプログラミングに多くの時間を費やしてきたので、既に習得の伸びが鈍い位置に来ているものと思います。もちろんもっと時間を費やさないとわからないこともありますが、そのレベルまで極めることは今の私にとって重要度が高いことではありません。

そのため、中途半端にプログラミングを行う企業の場合、成長を感じられない“労働”の時間が増えてしまうと考えました。一方で、コンサルタントに必要な経営などの知識については、成長の幅を大きく見込むことができます。

プログラミング一本で極めるよりも、経営等に関わる知識や経験を習得できる方が将来の起業により近付けると考え、プログラミングをしないことは私にとってメリットだと考えました。

まとめ

私は少し変わった経歴を持っていますが、その行動原理は成長したいという想いで一貫しています。今回の記事を通して、私と似た価値観を持っていて、成長や学びを重視する方や工学を専攻しコンサルタント職を考えている方の参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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